◆◆☆祝・20,000hit記念!☆にしちゃあ遅すぎるって!◆◆
“本編丸無視くっちゃべりましょう企画〜!”


第一部


「それでは、色々問題もありましたが、発表に移りたいと思います」

(ぱちぱちぱちぱち…………。)

「狩衣姿でマイクにカンペ、違和感あるな〜」

「この顔ぶれで違和感なかったらある意味凄いから」

「どのように発表すれば宜しいでしょうか」

「ビリから」

「うわっ、ランキングものでは絶対言っちゃいけねえ言葉を!そこは得票数の少ない順に、とかもっとオブラートに包んだ言い方すんだよ」

「まず総票数を言え」

「は、はい」

「まともな人でも現代の常識がなきゃ務まらないよ、貸して!」

「駄目です」

「マイクなら僕の方が免疫あるよ!」

「まだ言うか、お前ら」

「いいから進めろ。『序』と同じくグダグダにする気か」

「はい。『気に入った…………… 」

「どうした?」

「その、文字が」

「文字?ああカタカナな。オリジナルキャラって読むんだよ」

「意外なところに問題があったな」

「フォローすれば大丈夫だろ」

「気に入ったおりじなるきゃらに関しての投票結果を発表致します。まず総票数は213票」

「たくさんの投票ありがとうございました!」(ぺこっ)

「(小動物みたいで可愛い…………)」

「俺の弟に手ェ出すんじゃねぇぞ」

「何だかんだ言ってあんたたちがグダグダにしてんじゃん」

「みんなから頂いたコメントは、それぞれのキャラが読むからね!」

「それでは最下位は同票で二人」

「だから最下位っていい方はやめろっ」

「…………すみません。七位が二人、と言うべきでしょうか、それとも八位が二人?」

「せめてもの情けで七位にしてやろうぜ…………不憫だから」

「あんたも一言余計だよね」

「主人公三人がここに含まれてたら洒落にならないな」

「七位、得票数一票、橘!」

「僕っ!?」

「名前変換キャラが一番下に来ちまったぜ……………」

「ねえ、ねえ!このランキングで一位の人が次のランキングで司会するってのはどう!?」

が落ちたら早速か。意外とちゃっかりしてるなこの子」

「私は特に構いませんが、色々と支障もありますし」

「ってことは自信あるのか?慧」

「う〜ん、上位には入りたい」

「あのさ、誰も慰める気とかないの」

「はっ、分相応のランクじゃないか」

「言ったね。もう一人の七位が君だったら見ものだねぇ」

「でも、その一票にコメントが付いているぞ、ほら」

(読む)

「…………別に僕そんなんじゃないからね!大体誰にだよ!」

「いいから読み上げろって」

「ツ、『ツンデレ好きだよ!』」

「ツンツン、デレデレ♪」

「君が突っかかってばっかりの君に、かな」

「つんでれと言うのは………?」

「迷惑な態度ってことだ」

「おいこら、そこ嘘教えんな。あのな、いつもはツンケンしてるけど、実は本心では好きってことだ」

「恥ずかしがり屋ってことだよ!」

「楽しそうだね、キミ達。いいよ、もう一人の発表にいって!」s

「まぁ、待て。貴重な一票を入れてくれた方に挨拶で一言でも言えよ」

「仕方ないな…………。まぁ、あなたの一票のおかげで一人でビリにならなかったんだし、取り合えずありがと。でも僕はツンデレなんかじゃないからね!短編ではあれ、どっからどう見ても憎しみ寄りでしょ!?」

「はいは〜い、じゃあ次行こうか〜」

「あっ、さらっと流したね、今!」

「次行こうか〜」

「もうひと方はその他より指名での投票です。 隣の部屋に待機しておられますので、お呼びしましょう。登場は回想による二度だけにも関わらず順位に食い込んで参りました。橘兄弟が父親、橘満盛!」

「ゲッ」

「エッ」

(扉に駆け寄って全力で押さえつける二人)

「珍しく意見があったな、俺たち」

「生まれて初めてじゃないかな」

「おいおい、どうした、二人とも」

「父さんには絶対に来てほしくない」

「父さんの事は嫌いじゃないけどこの場には来てほしくない」

「あの人はいるだけでその場の空気を一変させる、近年稀に見るKYだ!この喜ばしい場に哉栄よりも似合わない!」

「あの人がいるだけでこの場の空気を支配されちゃうよ!」

「実の親にひでェな、オイ」

「私は冬華様の前世のお父上とあらばお会いしたい気持ちがありますが」

「やめておけ。…………消されるぞ」s

「え」

「そんなにすごい人なの?」

「あの人自身の術は見たことがないが、筆頭の式神は桁違いだ。若いころにどこぞの龍神を喚び出して使役したとか」

「僕が使役している妖獣とは比べ物にならないね」

「一言を読んでいただくだけでも…………」

「絶対に嫌だ!ずっとあっちにいてもらう!ここには子どもがいるんだ、泣かせる気か!」

「僕、君より年上なのになぁ………」

「そこまで言われると会ってみたい気が」

「とにかくこの部屋に入れるのは断固拒否だ!向こうで待機している奴には悪いが、あっちにいてもらおう」

「不本意だけど同感。じゃあコメントは僕が読むね。『パパ(満盛さん?)気にいったというよりも、気になるキャラ。みたいにこの人視点の短編希望!』………ちょっと主旨変わってるけど」

「まぁ、あんまり語られてないキャラだしな」

「でも登場人物紹介に載ってるよ?」

「それが全てじゃねぇってことだよ」

「以上で七位の発表を終わりにします。次は…………六位」

「主人公としてはまだここでは出たくないな」

「扉の向こうに誰がいるのかも気になるよね!」

「名前が出てるキャラなら誰でもOKだからなぁ」

「得票数、2票!」

「少なッ」

「お前が言うか」

「まぁ、ドングリの背比べってとこか。(俺だったらどうしよう)」

「誰誰?」

「『無常の風は時を選ばず』の準主人公、槙原晃樹!」

「ここで来るか…………!」

(ガチャガチャ、バタン)

晃樹 「どーもー!のクラスメイト、槙原晃樹です!おい、お前親父さんに何したんだよ、向こうの部屋気温5℃は下がってるぞ」

「悪いな、こっちにもやむにやまれぬ事情があったんだ。というかあの人そこまでこのランキングにこだわりあったのか」

晃樹 「さあ?あ、そう言えばさ、向こうに面白い人がいたぜ。ちょっと変な服着」

(晃樹の口を塞ぐ

「馬鹿馬鹿、言うなって!」

「そーだよ!楽しみが減る!」

晃樹 「あ、新顔。誰?」

「ああ、そっか初めまして、だな。俺の名は一色嵐、実はもう一つ名があるが、ここでは憚りがあるから言わないでおくよ」

「僕は一色慧、弟!僕にも実はもう一つ名前あるんだけどね、言ーわない!」

晃樹 「ムッ、なんかそういう言い方されると気になるぞ」

「気にするな。……………久しぶりだな、晃樹」

晃樹 ………!俺はお前が死んでちょっとの時点から来たからそんなに久しぶりじゃないんだけど、久しぶり!」

「なんかこの天真爛漫さ、お前に似てるな」

「僕こんなに能天気じゃないよ?」

「…………………案外辛辣だな、お前」

「君、状況分かってる?六位だよ?もっと落ち込むとかなんかあるでしょ」

晃樹 「六位!?すげーっ!俺いつもテストで六十番台だったよ!」

「(だめだこりゃ)」

「一言は残念ながらありません。」

「ちょっと待て!213票も頂いたのに、八人中三人で4票。1.9%から2%しか占めていない。となると残りの5人で98%占めてるのか?」

「一人だけいっぱい貰ってるのか、それとも上位に分散してあるのか。面白くなってきたね!」

「はいはい、ご苦労様。君、向こうの部屋に戻りなよ」

晃樹 「ええっ、そりゃないよ!あっちはやだやだ、ぜったいやだ!」

「その気持ち分からなくもないからここにいていいぞ」

晃樹 「やった!」

「残るんだったら、しっかりお礼言えよ」

晃樹 「あ、うん。俺に投票してくれてありがとう!本編で俺が関係してくるのかどうかは極秘だけど、ほったらかしにされてる『無常の風は時を選ばず』では半分主人公みたいなもんだから、俺に出会いたくなったらいつでもそっちでよろしく!」

「そーだよねぇ。ほったらかしにされてるの多すぎるよね」

「拍手だってまだないし」

「誕生日記念の短編もまだ二つも残ってるし」

「ちょっとたるんでるよね。…………呪っとく?作者」

晃樹 「いや、それはまずいだろ」

「というわけで、作者は未完が多すぎて忘れてることもあるから、早く読みたいのはアンケートとかなくてもどんどん拍手とかBBSとかで請求しちゃっていいからな!」

「何読んでるんだ?」

「作者からのカンペ。んじゃ、さん、続きどうぞ」

「それでは次、五位」

「漸くベストファイブか」

「結構早かったと思うけど」

「得票数、7票!」

「少し間隔は開いたが、それでもまだ一桁か」

「ここにいる奴らだったりして」

「え〜」

「『音と言えども其は音色』、流離いの楽器職人、碧創喜!」

「えーっ!」

創喜 「ん?どこかで会ったか?お前ら」

「あっ、これじゃ気付かねぇか!ほら、賭場の借金チャラにしてやった子どもがいただろ!?あれ、俺!」

創喜 「なにーっ!」

「茶州の手前で琵琶を譲った赤ん坊いたでしょ、あれ、僕!」

創喜 「なっ、なにーっ!」

「なんか色々と大変な状況に陥ってるみたいだな」

創喜 「でかくなりすぎだろ!あれから三年と経ってねぇぞ!」

「ほら、説明」

「了解。つまりね、これは話の流れを完全に無視した上、時系列やら世界やら色々曲げちゃいけないものを捻じ曲げて成り立ってる企画なの」

創喜 「…………つまりは別世界と考えればいいんだな?」

「そゆこと!」

「収拾がついたようですね」

創喜 「いや、でもつい二年前にあったガキが今では俺より年上の顔してるとは」

「気にしない、気にしない!」

「意外とあっさり納得したな。………疑問にすら思わなかった奴がいるので何とも言いづらいが」

(ちらりと晃樹を見る燈雅)

「投票下さった方からの一言がございます。それを読み上げた後、挨拶か何かを頂きたいと思います」

創喜 「そっか、俺にくれた奴がいたのか。嬉しいな、じゃあ読むぞ!『こういう職人さん大好きです!』………職人としちゃあ、嬉しい言葉だな」

「楽器、と言っていたが何の楽器だ?」

創喜 「いや、それはもうなんでも。琴、横笛、琵琶、二胡………小鼓なんかもつくる。鋳物も彫刻もできるし、調律も自分でできっから」

「節操ないね」

「素晴らしい才能じゃないか」

創喜 「今は一時製作はやめて楽器を捌いてるが、旅先で注文があったら作ることもあるけど、大抵なんとなくで注文入る前に作ってることが多いからな」

「確かにそんな感じだったな」

創喜 「楽器を作って、それに見合う持ち主を見つけ出して譲る。順序逆にしてっから放浪癖がヒドいってよく言われるよ」

「それじゃあ、投票して下さった方に挨拶を」

創喜 「脇役の俺に投票してくれてありがとう。なんか結構重要な立ち位置にいるらしいけど、なんでだろうなぁ。また話に出てくる予定だから、その時はよろしくな」

「あのね、創喜さんはね、僕とお兄ちゃんのキューピッド役なんだよ」

創喜 「きゅーぴっど?」

「どう訳したらいい?仲人?」

「いやそれは色々まずいだろ!」

創喜 「まあ、分からないが、取り敢えずよろしく!なんか本編じゃあんまり登場しないのに、投票してもらって悪いなぁ。ま、ありがたいな。素直にお礼を言っておくよ、ありがとう」

晃樹 「あ、じゃあここ席空いてるんでどーぞー!」

創喜 「ああ、悪いな、少年」

晃樹 「ねね、気になってたんだけど、その服なに?日本じゃないよな?」

「五位が予想以上の好青年だったな」

「ええ、七位に問題があっただけに」

「悪かったね!」

「それでは四位に行きましょうか」

「もう四人出て、ここに残ってるのも四人だから、向こうの部屋にはもう誰もいないってことだね!」

「都合よく忘れんな、くんのお父さんがいるだろ」

「それはノーカウントで」

「この四人で順位決めとなれば四位は誰だか分り切ってるようなものですが………四位、得票数、9票。私、です」

「おめでとー!」

「これでもまだ………全体の9.4%だなぁ。残り3人でどれだけ占めてんだ」

「計算早いな」

「理数系なもんで」

「僕、音系!」

「…………嫌味じゃないが、オールラウンド?」

晃樹 「嘘つけ!家庭科苦手じゃん。俺文系!」

創喜 「音楽と芸術の間、かな?」

「…………神道系」

「阿呆」

「可哀そうだがそんなんねぇよ」

「私は何系でもありませんね……………話は戻りますが、一言を二つも頂きました」

「お〜、読め読め」

「『を支えているが大好きです!』だそうで。まあそれは私の義務でもあり唯一の願いであり誇りでもあることで、そういうわけだから…………(云々)」

「語りだしちゃったよ」

「しかも一人だけマイクでな」

「まだ、あるんだろう。はい、次」

「もう一つは……『この過保護っぷりも忠犬っぷりも全てが愛おしい・・・!!(ぅゎ 』。」

「おお、愛されてるじゃねぇか。脇役ナンバー1!」

「忠犬なのはいいが、過保護には少々困ってるからな、複雑だ」

「そうだよね、度が過ぎるとね」

「気が合うな」

「お互い苦労するね」

「おいおいおいおいおい」

「失敬な。あなたがあまりにも破天荒なことばかりなさるから……………」

「その視点が既にフィルターかかってんじゃないの」

晃樹 「いやぁ、でもは結構危険なことすっからなぁ」

創喜 「例えば?」

晃樹 「三階の窓から飛び降りたり」

「すげぇな、おい」

晃樹 「女子庇って塩酸の瓶受け止めたり」

「大丈夫か、それ!」

晃樹 「ぎりぎりで手にはかからなかったらしい。まぁとにかく、お笑い芸人ばりに体張っちゃってるわけですよ、意味もなく」

「そうですよね、意味なく飛び降りたりするんですよこの方は」

「それをいやぁ慧だってあっちへふらふらこっちへふらふら目が離せねぇぜ」

三人 「本当に保護者は苦労するよな(しますよ)」

「いつお前たちが俺の保護者になった…………(怒)」

創喜 「いいじゃないか、少年。叱ったり心配したりしてくれる奴ってのは貴重だぞ。心の距離も近くて実際に傍にいる奴しかしてくれないだからな、本心からの心配は」

「おお、大人の言葉!」

「(雲行き怪しくなってきた)どうでもいいからなんか挨拶して次へ回せよ」

「では、私に投票していただいた方々、まことにありがとうございます。これからも冬華様の傍に控える身として誠心誠意お仕えしつつ、自身の向上にも励んでいきたいと思います」

晃樹 「堅い堅い堅い!」

「俺はもう諦めたよ」

「それでは第三位!…………………正直私は不満ですが、安倍冬華様こと、橘様!」

「うわ、一人だけ様付け。父さんすら呼び捨てだったのに」

「得票数はどれどれ……………40票!一気に上がったな、流石主役」

「三位か、と言うことは一位は二人のどちらかだな」

晃樹 「コメント、三つも貰ったな」

「票の割には少ないが、大切に読めよ」

「じゃあまず一つ。『男らしくてかっこいい』」

「何処となくフェミニストな感じがするしな」

創喜 「見た目もかっこよくて性格が男前とくりゃ、女はほっとかないだろ」

、これは冬華への言葉かな」

「割合的にはそうなるでしょうね。『らしい』ですから」

「男らしくない男と言えば?」

一同 「(ちらっ)」

「なんか文句ある?」

「子どもらしい男ってことで!」

「まだあるな、『凛としているところがとってもかっこいいです。惚れます』」

「もしかしてバレンタインデー、紙袋持参なクチか?」

「いや。バレンタインデーの朝に正門で待ち伏せされて公衆の面前で男に手渡されたからか、その日は誰もが遠巻きにしていた。その次の年は受験でそれどころじゃなかったし。…………色々とな」

晃樹 「あれは悪かったよ。瞬く間に学校中にホモ疑惑が立ったもんなぁ」

「あの状況ならホモと判断されるのはお前だろうに、何故俺がそう言われなきゃいけないんだ(怒)」

晃樹 「だって、は女の子苦手でしょ?俺は女子とも普通に仲いいもん」

「あれ、フェミニストじゃなかったのか?」

晃樹 「紳士的なのは確か。でもほら中学の女子ってなんかパワフルじゃん?だからは押し負けちゃうから苦手なの」

「以前からそんなにも人付き合いが下手だったんですか」

「悪かったな」

「ま、僕も同年代の友人なんていなかったけどね。これは橘家の宿命じゃない?」

「俺は結構友人は多かったけど、親友はいないかも。弟優先だったし」

「僕は…………(考えてみて実は友人と呼べる人が皆無な事に気付く)」

晃樹 「俺はと大親友の関係だよな!?」

「そうだったか?」

晃樹 「酷っ!」

「ハイ次々…………『なぜって?男前でかっこいいからさ!!』」

創喜 「モテちゃって、憎いねぇ、坊主」

「確かにこの場の誰よりもかっこいいしなぁ」

「性格も紳士的なら尚更だよ!」

「美形度で言ったら僕もはれると思うんだけど」

創喜 「君は男前ってわけではないな。女顔だし」

「なんというか性格から滲み出る男気ってのがあるよな」

「お兄ちゃんは兄貴肌だって感じがぷんぷんするよ!」

「ありがと、慧。女の子に転生してもその性格じゃあ、随分…………」

「ええ、ええ。そんじょそこらの男性よりも男らし過ぎて密かに女性に人気があるんですよ。この方は」

「おい、初耳だぞ?」

「案外鈍いんですね、あなた」

「なんていうか、全てのコメントが『男らしさ』に直結してるぜ…………」

晃樹 「いい事なんじゃないの?もとは男なんだし。でもが女の子だったら惚れちゃうなぁ」

創喜 「ちなみに好みの男性のタイプは?」

「この姿の俺に聞くか!」

「いいじゃん、いいじゃん。あ、女性のタイプでもいいよ」

「…………友人にするなら、理知的な男、かな」

「あ、逃げた!」

「そういうあなたの女性のタイプは?」

「げっ。ま、まぁ俺のことは俺の発表の時に話すよ。んじゃあ投票のお礼を言って次に進もうぜ」

「そうだな。……………俺に投票してくれた人たち、ありがとう。コメントを頂いたとおりに、これからも男らしく、強い意志をもって昌浩と共に困難を乗り越えていけるように努力するつもりだ。本編の今後、どのようなことになるのかは分からないが、よろしく頼む」

「なんだかんだいって、主の方も堅いんだから仕方ないよね」

「はい、では二位、得票数42票…………」

創喜 くんと二票差か、ギリギリだな」

「投票結果を非公開にしてから、一気に冬華様が追い上げたらしいのですが、いま少し追いつけなかったようです。不満ですが。では」

晃樹 「待って、緊張してきた!」

「なんであんたが緊張すんの。すべきなのはあの二人でしょ」

「俺的には自分がなっても慧がなっても嬉しいから別に」

「おなじく〜」

「『色と言えども其は音色』、主人公が一人。弟、一色慧。都合により、現在の本名は伏せさて頂きます」

「堂々の二位!いえいっ!」

「………納得いかない」

「じゃあ俺が一位か、なんか嬉しいなぁ。実は俺、一位ってあんまりとったことないんだよな」

「にい!にい!」

創喜 「おう、嬉しい時は思いっきり喜べ」

晃樹 「創喜さんってさ、ちょっとおじさん臭いよ」

創喜 「まだ、25歳だよ!人生経験豊富だって言ってくれ。姪と甥がいるからあながちおじさんで間違ってないけど!」

「慧くんにはコメントが二つ、嵐さんには四つ頂いてるみたいだ」

「お兄ちゃん、まず僕の読んでっ!」

「ああ。『好きです。彼の生き様は尊敬にあたります』、だって。良かったなぁ、慧。お前の生き方、応援してくれてる人がいるぞ」

創喜 「ちなみに生き方ってのは?」

「琵琶とお兄ちゃん。その他。今はちょっと変わったけどね」

晃樹 「うわ、はっきり」

「慧はとことん芸術家の性格してんだよ。対人関係よりも音楽。そのせいで誤解も多いが、全然気にしないからな、こいつ」

「でも何か一つ特技がある人って羨ましい」

晃樹 「全てにおいてオーバースペックが何を言う。あ、家庭科がものすごい悲惨だから割合とれてるのか」

「(頬を引きつらせながら)いい加減その話題をひっぱるの、やめてくれないか」

晃樹 「ええ〜、どの話題?学校のプリンスのが、自分のミシンぶっ壊したり、制服に縫い合わせちゃったり、指縫っちゃったり、挙句の果てには雑巾で練習を言い渡されたこと?それともその雑巾がなんかダンゴムシみたいに丸くなって仕上がったってこと?」

「〜〜〜〜〜〜ッ!全部だ!お前もう黙れ!」

「常々思っておりましたが、そこまで……………今後、裁縫の類は一切私にお任せ下さい」

「うん、そうする、うん、もういい……………(体育座り)」

「いいじゃない、他にいっぱい特技あるんだから!」

「そうか、慧くんも一芸に秀でるタイプか。天才肌なんだな」

「僕も一つ特技があるんだけど?」

「お、ツンデレ発動か?」

「うるさいよっ!」

「もう一個は?」

「あ、俺この人とは気合いそうだな。『慧くんが大好きだ――!』だって」

「…………もう何も突っ込まないことにするよ、俺は」

「えへへ」

「照れてるよ、この子」

晃樹 「ほら、お礼、お礼」

「うん!いっぱい投票してくれてありがと!たまーに子どもっぽい僕と大人びた僕の二種類でギャップがありすぎるとか思うかもしれないけど、どっちの僕も僕だから、投票してくれた人がどっちの僕を好きで入れてくれたのだとしても、嬉しいな。これから琵琶と一緒に本編でも頑張っちゃうから、よろしくね!」

「それでは次参りましょうか。一位の嵐さんは得票数111票。届いたお言葉はこちらです」

晃樹 「おお、まさかの50%越え」

「いっそ清々しいくらいの圧勝だな」

「どれどれ…………『弟を想う兄と人間臭い所が好きです。印象に強く残るキャラです』…………慧がいてこその俺だからな」

「僕そういう考え方嫌いなんだけど(ムスッ)」

「おや、意外と兄弟喧嘩もするのか?」

「根本的な意見の食い違いだよ。ちょっぴり誤解も含む、な」

「人間臭いだって」

「…………分かる気がします」

「は?」

「樹精の私が言うのもなんですが、彼は非常に大半の人間心理に当てはまるのでは?」

「……………なるほど、読者の親しみやすい人柄ということか」

「ええ。あなたのように完全無欠というわけではなく、理性で感情を制御できるというわけでもなく、非常に人間味のある性格をしていると思います」

「一つ聞こう。それは彼を貶しているのか?」

「いいえ、そんなことをできる人間なんてそうそういません。出来ないのが普通なんです。そしてこの面子の中ではその彼は貴重ですから」

「『普通』であることも長所となるか。…………いいな、普通」

「あんたが言ったら真実味あるね」

「慧、それについては再会してからじっくり話そうな。じゃあ次………『お兄ちゃんかっこいいです!大好きです!』」

「僕のお兄ちゃんだよ!」

「いや、あくまで兄という立場の彼に対しての呼びかけだと思うが。………なかなかおモテになるようで」

晃樹 「嵐さんモテそうだよな〜。とかくんとか、え〜っとさん?が並外れて美形なだけで、嵐さんもけっこうな男前だし」

創喜 「まぁ、整ってはいるよな。鼻筋といい、顎の形といい、目の大きさといい、絶妙な調和だ」

「相手に威圧感を与えない、人好きのする顔ですね」

晃樹 「そうだよな、美形の無表情ってめっちゃくちゃ迫力あるから、美形過ぎんのも問題だよな」

「ちなみに独身で?」

「34にして独身だよ、悪かったな!慧が死んでから、そういうのに興味無くなっちまったし、親も見合いしろとか言わないし、やりたいことやって生きてたよ」

「ってことは慧くんが死ぬ前はそれなりに?」

「突っ込むな、お前」

「俺も喋らされましたから」

「逃げたくせに。まぁ、彼女とかは普通にいたよ。最初につきあったのは中2、慧が琵琶を始めたころかな。その少し前は兄離れ始めた慧に無理やりひっついてたし、慧のことしか頭になかったから」

「別にそういうやり方でも自分を得てくれれば僕は構わなかったのに」

「高校になってからは寮生活ってのもあってあんまり慧と関わらなくなったから女関係も増えたけど、大抵俺がフラれて謝るんだよ。『私の事一番好き?』って聞かれて答えられなかったからな」

晃樹 「すいませーん、近親相姦の上にホモですか〜?」

「馬鹿!ただ、俺は浮ついた気持ちでつきあってたわけじゃないから、相手の子もそれなりに好きだったんだけど、自分がもしもの時、彼女と慧どっちを優先に考えるだろうって思ったらさ」

「それはおかしいだろう。俺が言うのもなんだが、家族と恋愛対象は一緒に考えないのが普通じゃないか?」

創喜 「家族は別物で大事なのは当然だから、彼女のほうもそれでふるってのがなぁ」

「多分、俺は慧を中心に色々考えていたから、咄嗟にそう考えちゃったんだと思う。自分のない、面白みのない男だったんだよ、俺は」

「堅物って顔してないから、安い女にいいように迫られるんじゃないの」

晃樹 「うわー、辛辣」

「俺の話はもういいから、次のコメント読むな。『どんな時でもお兄ちゃんキャラサイコーです』」

「これはなんというか………そのままだな」

「なんか、自分より年上の相手でも兄貴風吹かしそうな感じだよね」

創喜 「しかも嫌みなくらい、兄貴っぽいし」

晃樹 「じゃあ、これから先、嵐さんのことは兄貴と呼ぼう!」

「はぁ!?」

「外見上一番上だから宜しいのでは?」

「じゃあ、兄貴。最後のコメントは?」

創喜 「ほら兄貴、もったいぶらずに読んでくれよ」

「お前ら………楽しんでるな?まあ、いっか。年下扱いされるよりはな。精神年齢はとっくに40越えてるし。じゃあ読むぞ〜。『慧について語るブラコンなお兄ちゃんがみたいです…』……………いいのか?俺に語らせたらまず、ぶっ通しで6時間は覚悟しろよ」

「ある意味地雷踏んだな、これは」

「そう言えば、僕とお兄ちゃん、あ、違った兄貴の」

「頼むから慧はやめてくれ。慧だけはやめてくれ。グレた感じですごく悲しい」

「わかった。僕とお兄ちゃんのブラコンをいっぱい詰め込んだ短編が一つできてるんだけど、アップする時期を逃してずっとフォルダに眠ってるんだって」

「語るよりも分かりやすいね。アップすればいいじゃない」

「でもね、ソレ、運動会ネタなんだって」

「今の時期にかよ………」

「本当は11月の拍手にする予定が、他の作ってるうちに過ぎちゃったんだって。それだけでもアップすればよかったのにね」

晃樹 「俺も人のこと言えないけど、計画性ないなぁ」

「他にもね。僕がお酒を飲んだ話とか。妓女と僕のお話とか。出来てるのにアップしてないのはいっぱいあるんだよ?」

「極めて衝動的に書いて、後から恥ずかしくなってコソコソ隠したってのが丸わかりだな。きっと読者は本編書けって思ってるぞ」

「いずれ、まともなのを拍手にあげるって。でも時期とかあるから、アップしないままのもあるかもね」

「でもまあ、俺のブラコンっぷりを見たいって言うなら、あれをアップするのが一番だから、近々アップするかもな。俺の運動会話!」

「では最後に優勝者として、一言感謝や抱負などをお願いします。それと、次からはこの優勝者が司会を務めるということでしたので、これをどうぞ」

(マイクを手渡す枳殻)

「あ、ども。それじゃあ、まずは沢山の投票をありがとう。今いち実感わかないし恥ずかしいな、何言えばいいんだろ」

「素直な気持ちをどーぞ!」

「あー、俺は今、慧を探しながら、自分のことも見つめ直しているつもりだ。中途半端に大人なだけ性質が悪いけど、成長してなかった部分………慧に関しての部分は少しずつ変化を遂げてきていると思う。いざ、慧に本当に出逢えた時、かつての二の舞を演じることのないように、互いを理解した再会が出来るといいな、って思ってる。よかったら、そんな俺たちを見守ってくれ。本当に、投票ありがとう」

晃樹 「やば、なんかジーンときた」

「なんか、しっかり締まったね」

創喜 「ま、自分で向かい合えるだけ、成長したな」

(頭撫で撫で)

「創喜さん。俺、40越えてるんだって。子ども扱いやめてくれよ」

「という割には嫌がってないように見えるが」

「お兄ちゃんの周りにはね、包容力のある大人がいなかったんだよ、昔から」

「え?」

「お兄ちゃんと僕が一緒にいて、大人の関心はたいてい僕に向く。お兄ちゃんはそれで満足している節もあった。お兄ちゃんは3歳から後ろに誰かを庇い、甘やかし、教え、率いることに何の疑問も抱かなかった。それを義務のように。自分に甘えることは許されない、誰かを庇っていること、この場合は僕を庇っていることこそが存在意義と、そう生きていた。千尋の谷にわが子を落とさない獅子。常に口にくわえて運んでやる。餌をやる。守ってやる。…………………もう少し、早く僕が気づけばよかったんだけど」

「君は、気付けたんだろう?死ぬ前に」

「でも、説明して納得してもらう前に死んじゃったからなぁ。それから15年間の放置プレイを受けてやっと生まれ変わって3歳(笑)」

「俺なんか、死んで生き返っても悩んでるぞ。いいじゃないか、開き直れば。俺は以前とは真逆の生活だけど、まだ悩み事は尽きない。今度は力にも家族にも恵まれてる。だからこそ前世を見つめ直せるってこともあるんだと思う。彼も新しい生活を送っているならば、現世と前世を比較させて振り返り、反省することくらいはできると思うぞ」

君…………年下とは思えない………」

「いや、案外年上かもしれないぞ?」

「???」

「俺は前世15年+転生後13年だから28年の精神年齢といえるが、君は16年+転生後は3年だ。地縛霊の15年間は自分を見つめ直すことはできても、人とのかかわりはないんだから精神年齢は成長しないと考えていいだろう」

「そっかぁ。じゃあ甘えちゃお!」

「(生来甘えん坊な気質だったのか…………)」

「おい、二人して何こそこそやってんだ?」

「ちょっと反省会をね」

「どうかなされましたか?冬華さま」

「いや…………こんなかわいい弟がいればと思って」

「悪いな、譲る気はないぜ」

「僕じゃ不満でもあるのかなぁ、オニイサマ?」

「大ありだ」

「さて!そんじゃあ、次行きましょうかね!次の投票テーマは何々……………?『最強だと思われるキャラ』だそうだ!」

晃樹 「これは嵐さんや慧くんは難しいだろ?なんてったって君はすごい術使うし、さんは人外だし…………」

「最強の定義によるな。どんな結果が出たのか楽しみだ」

「それじゃあ、第二部は『最強キャラ』の投票結果だよ――――っ!」

「あ、勝手に締められた。司会は俺だって!」

第ニ部に続く